ここまで、いくつか、『べき』を使ってしまいました。それは私がです。
基本的に、『べき』『しなくてはならない』などの語は、危険です。なぜなら、基本的に嘘であるからです。
『〜するべき』や『〜しなければならない』などといったことは、基本的にありません。
これらの語や命令形を使う際には、必ず理由が必要です。
ゆえに、省略された主語等を補い、詳細を詳らかにして、明白で事理のとおった文とし、理解するべきです。
「いや最後使っとるやないか。」
「いや、だからやね、ゆうとるやんか。」
「なにをや。」
「嘘が多いから危険や、て。」
「おぅ。」
「だから、べきって。」
「あぁ。……ごめんな。」
「お、おぅ。」
「アホがバレるな。」
「ん、ん。」
「必ず理由が必要です、とかな。」
「んん。」
「何でそんままにしとん?」
「まぁ、この場合は、強調表現、ってことで。」
「たとえば他にどんなんあるよ。」
「頭痛が痛い、とかね。」
「あ、あぁ。ほんなら、ま、別にええか。」
「べきかどうかは検討すべき。」
「確かにそうかもしれん、かもしれん。」
「ほなら、しかせんべい。」
「わけわからんこと言うなよ。」
「イヤや。」
「おっと、命令形だったか。」
「ほんに、野蛮やわぁ。あふさかもんは。」
「否定できんわ。」
「ほな、わては、蹴鞠など。」
「クゲりやがったか。」
「まっこと、とげしいのぅ。」
「そのへんにしといたるわ。」
「わてもこのあたりで限度どすえ。」
「ほな、さいなら。」
「…(学習不足による沈黙)ほなな。」